移住

「50代」からの移住で気を付けるべきこと

人生の定着場所として考える

50代となると子供も大きくなり、少なくとも高校生以上、人によってはすでに独立して独り立ちしている場合も多いでしょう。
そうなるとこの年代で移住を考えるとなると、重要なのは子供からの理解よりも、パートナーの理解が必要です。
まずはパートナーとよく話し合って、移住先について相談し、どのように生活していくか考えましょう。

特に老年になってくると、男性は田舎で暮らしたいと思っても、奥さんは近くの友達と過ごしたいと反対されることもあります。

ただ金銭面では問題ないことも多く、退職して退職金を元に移住する、すでに老後の資金はある程度あり、年金受給まで移住しても大丈夫などという人もいます。
もう少しで年金受年齢ともなりますので、その間までどうにか繋げれば、移住先での生活資金は、よほどのことが無い限り問題はないでしょう。

しかしながら考えなければいけないのは、そろそろ人生の終着点となり、仕事も終える時期であり、老後の暮らしを始める時期です。
この年代になると、移住するにしても失敗は許されない年代となり、いくらお金があるといっても、移住先が気に入らないので、次々と住居を変えていくということは難しくなります。
やはり定住できる場所を探してのんびり暮らしたいという年代なので、頻繁な引っ越しは堪えるものです。

このために、移住を決意したとなれば、移住先のことはよくリサーチして事前に調べないとなりません。

病気になった場合のこと

もしも50代で移住を決意するならば、移住先の医療施設はあるかどうかは重要です。
島にでも移住して暮らそうなら、病気になったときはどうするのか考えないとなりません。
それは医療施設の少ない田舎でも同じ事です。
年を取れば病気にもなりやすいので、そのような時に対応できる施設が近くにあるかどうかは重要です。

そしてもう1つは夫にしても妻にしても、パートナーがやがて死別するということを考えないとなりません。
早い場合は60代で死別することもあり、自分1人となったときに、移住先で暮らしていけるのか考えましょう。
もしも田舎など人の少ない場所に移住すると、孤独な日々になるかもしれません。

50代であれば、すでに今の場所にマイホームや分譲マンションを購入して住んでいるという方も多いでしょう。
移住するとなると、そのような住居はどうするのか、売るのか、それとも子供に相続させるのか、または賃貸にするのか、など住居の始末を考えておかないとなりません。
使わずにそのまま放置すれば固定資産税だけかかりますので、何かしら売るか有効に使える方法を選ぶべきでしょう。
ただ日本だと物件は購入時よりも売値は下がりますが、売れば移住先での生活資金などにできます。