移住

田舎物の賃貸・購入のメリット・デメリット

田舎で住むための住宅の確保

都心部に住むのは物価も高く土地も高額なため、田舎に目を向ける方も増えてきました。田舎においても、都市部と同じように住宅を確保したいと思う場合、その方法は大きく2つです。「借りる」か「購入する」かです。

ただし都会においての「賃貸」や「購入」と田舎においてのそれには異なった特徴があります。それぞれのメリット・デメリットを挙げていきましょう。

田舎で住宅を借りる場合のメリット・デメリット

住宅を賃貸で利用をする場合は「リカバリーが効きやすい」というのがメリットとなります。
例えば、実際に利用をしてみて生活をしにくい場所であることがわかり、場所を移したいと思った場合、賃貸であれば契約が切れた時点で引っ越しをすることができるためです。さらに、金銭上の負担も少くて済むため、初めての田舎住居を考えている場合には初期投資を抑えた賃貸を利用するのも良いでしょう。

ただ、田舎において問題となるのは、そもそも賃貸住宅があまり多くはないということです。
都会であればむしろ購入住宅よりも賃貸住宅の方が多いですが、田舎においては状況が異なる場合があります。
公営住宅などが用意されている場合もあるため、不動産業者だけではなく役所にも確認をしてみると良いでしょう。

田舎で住宅を購入する場合のメリット・デメリット

田舎で住宅を購入する場合のメリットとしては、広い中古の物件が多く存在している田舎は多く、しかも安価な金額で住宅の購入することが可能だろうということです。ただしそれは一般的な住宅だけではなく、いわゆる「古民家」のようなスタイル住宅の販売も含まれているため、嫌じゃない人には選択肢は広がるでしょう。また、古い住宅となると、住宅自体の価値はなくなっており、価格は安いというのが魅力の1つです。

デメリットとしては、そうした住宅を修繕したりるフォームをしてたりする費用が掛かることです。住宅が大きい場合はその分大規模な修繕や模様替えをする際の費用はかさむため、あらかじめ予算を確保しておくことが大切です。

■「大規模の修繕修繕」とは、壁・柱・床・は り・屋根などの主要構造部を過半(1/2 超)にわたり修繕すること。

■「大規模の模様替」えとは、建築物の構造・規模・機能の同一性を損なわない範囲で改造すること。

中には、借地権付き物件があり、こちらはさらに安価で購入が可能です。
借地権とは、地主から土地を借りて、その上に建物を建てる権利のことをいい、借地権の上に建てた物件を借地権付き物件といいます。

この借地権付き物件は、価格が安く、税金がかからないなどのメリットがあります。しかし逆にリフォームや売却をする場合は地主の承諾が必須となり、地主との交渉をうまく進めなければ承諾が得られないことも。その場合は、借地権ごと買い取ってくれる業者も存在するので利用して見るのがよいでしょう。

@「借地権付き物件を購入したけれど、相続させるつもりはない」
@「早く売却して新築の家の購入費に充てたい」
という場合にも業者に買い取ってもらったほうがスムーズでしょう。

物件を購入する場合には、購入した際のメリットやデメリットを考えて、きちんとリスクヘッジまで考えるようにしましょう。

新築住宅を作るという選択肢

そしてここではもう1つの選択肢として「作る」という方法もご紹介しましょう。
とはいえ、これは自分の力で家を作るというわけではなく、注文住宅として建設してもらう、ということです。
テレビなどでよくある、田舎で自分で家を作るということも不可能というわけではありませんが、現実的な選択肢ではありません。

むしろそういったことをしたいのであれば、前述の「古民家」を購入し、これをベースにしてリメイクをする、というような方法を取るのが良いでしょう。
田舎での暮らしに興味のある方は以下のサイトから田舎暮らしの良さをご参考ください。

また、注文住宅として田舎に住宅を建築する場合には、まず工務店選びが重要になります。
この場合、全国に展開しているような大型の工務店を選ぶよりも、地元に密着しているような工務店を選んだ方が適切な場合もあります。

買う、借りる、作る、どの方法を取るにしても、田舎暮らしにおいて「住宅」というのは非常に大きなウェイトを占めるものです。
そのため、快適に生活することができるような環境作りを十分考えた住宅を選ぶようにしましょう。