生活

田舎に嫁いだ際に覚悟しておきたいこと

風習を知っておこう

結婚をする関係で、都会から田舎に移住することになる、というパターンも多いのではないでしょうか。
特に男性側が田舎の出身である場合、跡継ぎなどの関係からそちらで生活をする必要があり、女性の方が田舎に嫁がなければならない、というパターンが多く見られます。
やはり、田舎というのは都会とは違った環境が有る場所です。
その為、慣れていない女性がいきなり田舎に嫁ぐと、そのギャップに参ってしまうことも少くありません。

そこでここでは、田舎に嫁ぐという場合に、事前に知っておきたいポイントについて紹介します。
全ての田舎に共通していること、というわけではありませんが、これらのことについて知っておき、準備をしておくことで、新生活を比較的やりやすくすることができるでしょう。

田舎に於いて違うこととして、まず挙げられるのは「近所」との付き合いです。
これについては次の「田舎での近所づきあいの心得」の中でも詳しく紹介しますが、基本的に都会よりも田舎の方がご近所付き合いが密接です。
都会の場合、それこそアパートやマンションなどに住んでいると、隣の人の顔や名前を知らないという場合も少くありません。
しかし、田舎の場合には地域の人達皆が自分のことを知っているという状況が多く、普段の行動などについても把握されている場合が多いといえます。

良くも悪くも近所づきあいが密接であることを理解しておかなければなりません。
上手く馴染むと生活がしやすい場所となりますが、それが出来ないと極めて生活がしにくい場所となってしまいます。

次に「冠婚葬祭」についてです。
今や都会ではそれほど重視されないことも多い冠婚葬祭ですが、田舎に於いては古くからの伝統などが残っている場合が多く、その風習になぞって行動をしなければならない場合が多くあります。
例えば今ではあまり行うことが亡くなった自宅葬儀なども、田舎では行われている場合が少なからずあります。
このような風習の違いは初めは戸惑いますが、どのように行動をすれば良いのかさえわかれば問題はありません。

さらに「食事」についても気を付けなければならないことが有ります。
地域によっては独特な食文化が根付いていることがあり、慣れていない人に取ってはかなり生活がしにくい環境となってしまっていることがあります。
例えば、長野などの地域に於いては「虫」を食べる文化が根強く残っており、蜂の子やイナゴなどを食べることがあります。
他にも、栃木のしもつかれなど、見た目から食べにくいような料理が残っている場合も多いため、これらについてどう対処するのかは考えておかなければなりません。

他にも有る、都会との違い

まだまだ、田舎と都会との違いはあります。
次に、「トイレ」の違いについて紹介します。
都会に於いては水洗トイレが当たり前となっており、排泄物は自動で流れていくようになっていっています。
ただ、田舎の地域の中でも一部はまだ「汲み取り式」が採用されていることがあり、排泄物がその場に貯まるようになっていることが多くあります。

その為、臭いなどがこもりやすくなってしまっているため、どうしても生活がし難いと感じる人も少くありません。
また、汲み取り式のトイレにおいて気をつけなければならないのは「落下事故」です。
汲み取り槽に落ちてしまうと、メタンガスによって窒息してしまうため、自力では脱出することができなくなります。
十分注意して利用をしなければ、危険があります。

次は「気候」についてのポイントです。
これは田舎に限ったことではありませんが、やはり都会になっている場所に比べると厳しい気候になっている場所が多いといえます。
例えば台風などによる被害が起きやすい場所や、豪雪などによる被害が出やすい場所なども多く、それに対する対策をしなければならないことも多いことには気をつけなければなりません。

さらに「アクセス」についても注意しなければなりません。
田舎でも一部の地域は都会に対するアクセスが優れていることがありますが、全体的に見るとやはりアクセスが悪い場所が多く、どのようにして移動をするのか考えなければなりません。
まだまだ公共交通機関があまり発展しておらず、自家用車がなければ生活しにくい環境となっていることも多くあります。

そして最後に「立場」についてです。
嫁という立場は、田舎だとどうしても軽んじられがちです。
色々と我慢を強いられるという場面も多いかも知れません。
そういった時にどのように対処することができるのか、ということについては、しっかり考えておかなければなりません。

その際には、自分一人で対抗しようとするのではなく、夫にも協力をしてもらうことが重要です。
夫が田舎の風習に対してどう思っているのか、確認しておいた方が色々と助かることが多いでしょう。

その土地の価値感を先に把握しておくことで余計なトラブルを回避することができます。
良かれと思ってやったことが裏目に出た場合、双方にとって利益が生まれにくくなります。
必ずきちんと把握するようにこころがけましょう。